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東北大学大学院生命科学研究科と唐津市が ネイチャーポジティブの実現に向けて連携協定を締結 ~環境DNA調査等を活用し、人と自然が育み合う社会を実現~

NP拠点の近藤倫生拠点長と彦坂幸毅氏が唐津市で行われた調印式に参加しました。この調印式は東北大学生命科学研究科と佐賀県唐津市が結んだ連携協定を結ぶためのもので、地域のネイチャーポジティブの実現に向けて協働していくことを目的としています。

協定に基づき、NP拠点では唐津市内で既に始まっているネイチャーポジティブの実現に向けた取り組みを、科学的な視点を取り入れながらさらに発展させていきます。昨年度、唐津市内では環境DNAを用いた生物多様性のプレ調査も実施されており、今後の科学的知見に基づく保全施策や事業展開の基盤づくりが進められています。

その一例として、唐津市の漁業者である袈裟丸水産が進めている、持続可能な水産業を目指した藻場造成の取り組みがあります。地域の海洋環境を回復・保全しつつ、海の豊かさを次世代へつなぐことを目指して活動しています。今後は、このような現場での実践的な取り組みに対して、東北大学NP拠点の知見を活かし、環境DNAなどを用いた生物相調査や科学的モニタリングの導入を検討しています。

唐津市地元漁業者の方とNP拠点メンバーの様子

地域で実践されるネイチャーポジティブな活動の効果の“見える化”を目指し、持続可能性を高めるとともに、他地域への展開も視野に入れた先進的なモデルケースの創出を目指します。

<近藤拠点長によるコメント>
唐津市の豊かな自然と、未来を見据えたまちづくりの取り組みにご一緒できることを、大変嬉しく思います。私たち NP 拠点は、環境 DNA などの先端技術に加え、教育や人材育成の取り組みを通じて、地域の皆さんと共に、自然と人が調和する社会の実現を目指しています。科学だけでなく、人と人のつながりを大切にしながら、唐津市とともに、全国に発信できるような先進的なネイチャーポジティブのモデルを築いていきたいと考えています。

<唐津市 峰達郎 市長によるコメント>
東北大学大学院生命科学研究科との連携協定を通じて、科学的根拠に基づくネイチャーポジティブな地域づくりの新たな一歩を踏み出します。環境DNA を活用した自然資本の見える化やネイチャーポジティブ人材の育成により、行政・研究機関・市民の知見が深化し、持続可能な共生社会をともに創出していきます。大学と地域が手を取り合い、学術と実践を融合させることで、唐津から全国に広がるモデルを構築していきます。

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